神戸・三宮から元町にかけてのバルやレストラン28店で現在、「神戸バル・ウィーク」が開催されている。
同イベントは、インフルエンザによりにぎわいが少なくなった神戸の都心エリアで飲食業を営む個人事業主たちが発起人となって、行政や地元の企業と実行委員会組織をつくり、実験的な新規事業として企画、運営しているもの。市民や観光客が何軒もはしごをしながら神戸の街、神戸の夜を楽しんでもらうのが狙い。
参加店は、スペインスタイルの店を中心にフランス料理、イタリア料理などを提供する28店。参加店にはスタンプを設置し、スタンプラリーのように何店舗かのスタンプを集めた参加者にはスペインにちなんだワインやオリーブオイルなどが抽選で当たる。参加店舗は「IZARRA(イザラ)」(神戸市中央区中山手通1)や「カンティーヌ ドゥ ラ トリップ」(元町通1)、「ラス・ランブラス」(北長狭通1)などで、一部の店舗では開催に合わせて期間限定メニューも提供する。
「初日で3組、シルバーウィーク中は毎日4~5組程度の来店があった」と話すのは同イベント実行委員長を務める「エル ラコデン タケウチ」(下山手通2)オーナーシェフの武内敦信さん。イベント事務局にも開始後1週間で抽選への応募が集まり始めたという。
「店側だけが喜ぶのではなく、一般の方が喜ぶイベントにしたい。食べたり飲んだりが楽しみなお客さまには、いい店を知っていただくことで『楽しみの選択肢』を増やすことができれば」と武内さん。「神戸には個人店が多いので、店同士の切磋琢磨(せっさたくま)でおのずとサービスマンのもてなしや料理の質が上がっている。神戸の素晴らしい食文化を全国へ発信するためにも、これからもイベントを継続していきたい」と抱負を語る。
ガイドマップ兼スタンプカードの「神戸バル・ウィーク パスポート」は参加店舗や市内の観光案内所などで配布している。参加店舗の詳細は同イベントのホームページで確認できる。10月18日まで。