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被災経験持つ新聞3紙合同企画「おみやげ防災」 1.17に神戸からスタート

JR新神戸駅での防災記事で作った土産袋「おみやげ防災」配布の様子

JR新神戸駅での防災記事で作った土産袋「おみやげ防災」配布の様子

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 防災記事で作った土産袋「おみやげ防災」の配布が1月17日、三宮駅や神戸空港などで始まった。

神戸空港での配布の様子

 1995(平成7)年の阪神・淡路大震災から26年、2011(平成23)年の東日本大震災から10年、2016(平成28)年の熊本地震から5年の今年、被災経験を持つ神戸新聞社、福島民報社、熊本日日新聞社が、地方紙の持つ防災情報を全国に発信していく共同プロジェクトを発足した。

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 地元を長年取材して蓄積してきた防災記事を紙袋にデザインし、土産袋として配布することで全国に広げようと企画。昨年度起案し実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う、観光など県外移動自粛の理由から、延期を余儀なくされていた。感染拡大が続く今もなお災害のリスクは常に隣り合わせであることから、少しずつでも被災地の防災知見が広がることに意味はあると考え、配布に踏み切った。

 神戸で配布した土産袋は、阪神・淡路大震災発生時にはほとんどの人が家にいる状態での被災したことから、「在宅時の避難」がテーマ。同プロジェクトによると、現在のステイホーム期間とも合致し、「在宅時の災害の備えを訴える啓発アクションになる」との考えから、今こそ行うべきと判断。土産袋を手にした人の手から、命を守る防災知見が少しでも多くの人の手に共有されることを願い配布したという。

 阪神・淡路大震災が発生した1月17日は、神戸を象徴するJR新神戸駅、JR三ノ宮駅、JR神戸駅、神戸空港、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」「北淡震災記念公園」で「おみやげ防災」を配布した。東日本大震災が発生した3月11日は福島、熊本地震が発生した4月14日は熊本の象徴的な場所で、各地方の防災知見を集めてデザインした「おみやげ防災」を配布するという。

 神戸新聞社担当の大岸裕樹さんは「被災した地元紙だから発信できる『生の防災知見』という価値のある情報を、全国に届けようと始まった取り組み。震災から復興した神戸の街を体験された人が、お土産と一緒に防災知見を全国各地に届けていただければ。コロナ禍の今だからこそ、いつ起こるか分からない災害に備えてほしい」と呼び掛ける。