三宮センター街にある神戸発ジュエリーブランド「FRAU KOBE JAPAN(フラウ コウベ ジャパン)」(神戸市中央区三宮町2、TEL 078-599-5061)が5月1日、創業10周年を迎えた。
宝石の花にミツバチが集う様子をイメージした10周年記念作品「MITSUBACHI/ミツバチ」
2011(平成23)年に神戸でアトリエ兼デザインオフィスとして始まり、現在は全国のジュエリーショップや百貨店で取り扱う作品を提案・製作している同ブランド。有名人がベストドレッサー賞で身に着けるジュエリーを手掛けるなど、デザインと制作技術が高く評価されている。
神戸直営店「フラウ神戸三宮店」は4階建てで、レンガ調の部屋は「旧居留地」、白とブルーのタイルは「神戸の海と風」を表現。「ジュエリーを選ぶひと時も楽しんでもらいたい」と「神戸の街並みを切り取ったような空間」を演出する。
2015(平成27)年11月14日に香川県高松市に2店目となる直営店「フラウ高松店」、2017(平成29)年11月3日には京都市中京区にパートナーショップ「ブルードア京都店」をオープンした。2012(平成24)年10月1日からオンラインストアも展開している。
商品の価格帯は1万円台~50万円台。「思わず『好き』と心くすぐるデザインはもちろん、手作りだからこその繊細なつくり、つけ心地の良さを大切にしている」とデザイナー兼ブランドマネージングディレクターの高田英子さん。「神戸の街並みのように洗練されたデザイン」を心掛けながら、流行を追いかけず独自のスタイルを提案しているという。
「『神戸でジュエリーの相談をするならフラウさん』とうれしい言葉をいただくようになった。丁寧なものづくりとおもてなしの一つ一つの積み重ねが信頼へつながったように思う。量産では行き届かない技法や珍しい宝石などを一つの作品に惜しみなく施して、ジュエリー本来の美しさと幸福感を届けて行きたい」とも。
ファッションジュエリーからブライダルまで取り扱っており、観光の目的地としての来店をはじめ、幅広い客層が来店するという。近年では、京都、高松など他エリアのデザイナーと共同で商品を発表。それぞれの文化からインスピレーションを受けた「地域で愛されるデザイン」を発信している。
「ハンドメードならではの繊細さと神戸の限定感で、ブライダルリングも人気がある」とデザイナーの寺田茉以さん、棚倉舞さんは「リフォームなども得意で提案している。お持ちの眠っているジュエリーがあれば今っぽくおしゃれにデザインさせていただく」と話す。
6月11日~7月11日には「フラウ10周年アニバーサリーフェア」を開催。「これからも優しく人と幸せが集う場所でありたい」という思いから、「集う/gather」をテーマに「花の甘い香りに誘われて集うミツバチ」をイメージしたジュエリーを制作した。フェア期間中は全品15%割り引く。
店長の中川みちるさんは「皆さまに愛されてフラウは10周年を迎えることができた。これからも業界ではセンセーショナルな存在としてジュエリー文化を育みながら、皆さまの暮らしの中にフラウを感じてもらい神戸の街づくりにもつなげていきたい。今回、アニバーサリーイヤーにふさわしいジュエリーも制作したのでこの機会にご覧いただければ」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時。火曜定休(祝日は営業)。