神戸の「淡路屋」(神戸市東灘区魚崎南町3)が9月3日、地方応援企画「駅弁食べて地方へGO」シリーズ第1弾として「丹後 伊根の舟屋寿し」の販売を始めた。
コロナ禍で不要不急の外出・移動の自粛などが求められ、気軽に旅行できない状況が長く続く中、新幹線をはじめとする鉄道利用が激減。同社常務の柳本雄基さんは「地方の魅力に触れ合う機会も減っており、我々『弁当屋』もその存在が忘れられつつある状況」と肩を落とす。
「何か解決策を見いだせないか」と模索していた柳本さんは、これまでは多くの旅行者が旅先で名物駅弁を食べていたことに注目。地方をテーマにした駅弁を都心で販売することで「駅弁を通じて、その土地の魅力を感じてもらえるのでは」という発想から「駅弁食べて地方へGO」というアイデアに行き着いたという。
第1弾の「丹後 伊根の舟屋寿し」(1,100円)は、京都・伊根町の「舟屋」をモチーフにした駅弁。舟に見立てた容器を外装から引き出すイメージとなっている。伊根町産米を使った酢飯を敷き詰め、「しめ鯖(さば)」「炙(あぶ)りしめ鯖」のほか、イクラ、エビなどを盛り付けたちらしずしで、伊根町の魅力を伝えるリーフレットも同封する。
淡路屋(神戸店、西明石店、三ノ宮 駅弁市場店、芦屋店、西神中央店、神戸阪急店、神戸大丸店、高槻 阪急店、大阪高島屋店)、旅弁当(京都駅、新大阪駅、新神戸駅の一部店舗)で販売。同社オンラインストアからの申し込みで地方発送にも対応する。