ビーガン事業を展開する「ブイクック」(神戸市中央区磯上通4)が10月11日、ビーガン商品の通販サイト「ブイクックモール」を開設した。
社長の工藤柊さんは、環境問題や動物倫理を考える中で高校3年の頃からビーガンを実践し、大学4年の昨年4月1日に同社を設立した。
工藤さんは「ここ数年、環境問題や動物倫理、健康への意識の高まりから、ビーガンを取り入れる人が増えている。一方で、まだまだ環境が整っておらずビーガン商品に手が届きにくい状況にあり、興味を持っても始められなかったり、始めても続けられなかったりする人も多い」と明かす。
ビーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」、ビーガンレシピ本の出版、ビーガン冷凍総菜のサブスクリプション「ブイクックデリ」など、ビーガン生活の課題を解決するための環境づくりを行ってきたが、「『欲しいビーガン商品が近くで売っていない』『どれだけ検索しても目当ての商品が見つからない』など、買い物の課題には取り組めていなかった」と工藤さん。課題を解決するため、今年に入ってから通販サイトの開発を進めてきた。
通販サイトでは、ビーガン事業を行う全国の35店以上が出店。植物肉、ケーキ、調味料など、さまざまなジャンルから200以上のビーガン商品をそろえ、全国へ配送する。
工藤さんは「ブイクックモールでは、ビーガン生活を支えることはもちろん、誰かのため・何かのために思いを持ってビーガン商品を提供している事業者が評価され、報われる環境もつくっていきたい」と話す。「環境問題や動物倫理の問題、健康の問題などの課題が解決され、次の社会課題に取り組んでいく流れが生まれる『源流』となれるように運営チーム全員で頑張っていく」とも。