神戸新交通(神戸市中央区港島6)が主催する「ポートライナー『さよなら8000型』展示会」が10月24日、神戸空港の会議室で始まった。
神戸・三宮とポートアイランドを結ぶポートライナー。同展は、11月8日で引退する「ポートライナー8000型」が運行を始めた28年前にさかのぼり、パネルや模型など28点を展示するもの。「今まで多くのお客さまにご利用いただきました感謝の意を込めて企画した」(同社担当者)という。会場には実際に8000型に使用されていた1個230キロのタイヤも展示する。
「ポートライナー8000型」は、世界で初めて無人運転による営業運転を実現した新交通システムの列車として、1981(昭和56)年2月から運行。2006年の神戸空港開港や、2007年の私立大学3大学のポートアイランドへの進出で利用客数が増加したことに対応するため、2006年から2000型の導入を開始。今年8月までに17編成が製造された2000型は、8000型に比べて定員が約1割程度多く、軽量のステンレス製で、加速性能にも優れるという。
同社総務部の保利篤さんは「8000型は、1981年に開催された神戸ポートアイランド博覧会で観客輸送に供した。今は新幹線のように車体が丸いのが注目されるが、当時はポートライナーの角張った車体が画期的なデザインとして脚光を浴びた」と当時を振り返る。「運行当時からずっと見てきた。今までよく頑張ってくれたな、という気持ち」とも。
現在、ポートライナー2000型の車両前後には「ありがとう8000型」と書かれたヘッドマークを装着している。8000型の運行最終日となる11月8日の10時30分からは三宮駅2番線ホームで「引退セレモニー」を、13時~16時はポートアイランド車両基地内で「記念撮影会」を開催する予定。
同展の開場時間は10時~18時。11月8日まで。