三宮中央通り沿線で商売・事業を営む人たちから成る民間団体「三宮中央通りまちづくり協議会」(神戸市中央区三宮町3)が4月25日、大丸神戸店前HITODE交差点へのコンテナハウス「multi-BASE(マルチベース)」設置計画を発表した。
昨年2月、全国初の歩行者利便増進道路(通称=ほこみち)の認定を受けた三宮中央通り。このほど、「ほこみち」制度を活用した長期的なにぎわいづくりプロジェクトがスタートした。
人通りが多い繁華街の歩道上に設けたコンテナハウスを、さまざまな企業・団体が利用できるマルチベース。同協議会が定めたルールに基づき、ポップアップストア、試飲・試食・サンプリングなどのイベント、会議・勉強などのスペース、路上ライブ、ラジオ局のサテライトスタジオ、結婚式などの利用を想定しているという。
利用申し込みは来年秋から受け付ける予定。「ほこみち協力金」として1週間当たり10万円の利用料を予定しており、今後は一般利用のほか、起業者支援や学生支援などの枠も設けていく。
開設に向けて必要な工事費の一部は、クラウドファンディングサイト「カモファンディング」で6月28日まで支援を募っている。目標額は100万円。リターン品は、年末からのマルチベース優先利用権や近隣店舗からの協賛品などを用意する。
同協議会企画運営部会部長の永田泰資さんは「コロナ禍における新たな街のあり方として、三宮中央通りでは、オープンカフェ、KOBEパークレット、三宮プラッツに加えて、新たにマルチベースを企画した。『訪れるだけ』『買い物するだけ』ではない、もっと多くの人が利用できる街として、今後もさまざまな取り組みを行っていきたい」と話す。