神戸発マガジン「THE TANPENS(タンペンズ)」が5月20日、復刊する。
TANPENS編集員、あまねさん(右)、スガワラさん(中央)、りゅうせいさん(左)
「タンペンズ」は無名のインディーズ作家がウェブではなく紙面上で活動する場を作るため、「新しい小説体験を創造する」をモットーにフリーマガジンとして2019年5月に創刊。隔月20日発行で全国配布していたが、昨年11月発行の14号で休刊していた。
新たにメディアミックスディレクターに沖中由太さん(Fitbank社長)を迎え、「神戸のエモーショナルな部分で革命を起こす」という意味の造語「神戸エモグラシー」をコンセプトにリニューアルする。
これまでの店やアーティストとのコラボレーションと「ほんのちょっと小説でも」の精神はそのままに、メディアミックスマガジンとしてSNS上で小説を絡めたさまざまな企画を展開するほか、今後はネットラジオや動画とのコラボも予定している。
全国展開ではなく神戸を中心としたローカルカルチャー誌に変わり、グルメ、ビジネス、ヘルスケアなど小説以外のコンテンツも増やし、神戸の総合カルチャー雑誌として販売する。総ページ数は創刊時の4倍となる32ページ。定価は550円。
今年7月、創刊3周年を記念して三宮のビアバー「Beer Cafe Laugh'in(ビア カフェ ラフィン)」とのコラボビール発売も決定。5月10日からタンペンズ公式ツイッターアカウントでビールにまつわる100文字小説を募集し、採用された小説を元にオリジナルビールを造る。ビールのラベルには、イラストレーターまかろんKさんのイラストと小説をあしらう。募集締め切りは5月25日。発売は7月末を予定。
小説家でもある編集長のファンシー・コウ(Fancy Koh)さんは「神戸とアーティストと読者をつなぐ架け橋になるような雑誌にしたいと思いリニューアルした。神戸のいろいろな店とコラボして、新しいタンペンズをお届けできれば」と話す。