とんこつラーメン専門店「九州ラーメン 加虎」(神戸市東灘区住吉宮町4、TEL 078-904-6243)が6月6日、JR神戸線住吉駅の南側にオープンした。
店主は長崎出身で1983(昭和58)年生まれの加藤隆行さん。加藤さんは2000(平成12)年、長崎工業高校からドラフト5位で投手として阪神タイガース入団し、2004(平成16)年まで選手として活躍していた。
退団後は会社員として勤務。その後、球団時代の先輩の誘いで居酒屋「か虎屋」店長に就任し、先輩が故郷に帰ることをきっかけに店を引き継いだ。
加藤さんは「タイガース時代の同期や先輩、OBの方々が叱咤(しった)激励のため来店し、気にかけてもらったことが励みになった。身を持って続けていくことの大切さを知り、開業から11年を迎えることができた」と話す。
2012(平成24)年から神戸で少年野球チームのコーチと監督も行っているという加藤さん。「子どもたちの情熱を見ていて、自分の情熱と野球にかけている時間の少なさに、育ててくれた野球と、何より子どもたちに対して失礼と感じていた」と明かす。
「居酒屋は夜と週末営業がメインのため、少年野球の指導者を本気でできないのでは」と考えた加藤さんは「指導者としても全うしたい」という思いが強くなっていったという。
店も生活も安定したこともあり、居酒屋の閉店を決意。博多の有名ラーメン店での修業を終え、同所への再出店にこぎ着けた。
店舗面積は13坪。席数は、テーブル16席、カウンター6席を設ける。
メニューは、博多風「虎のスーパーエースラーメン」(850円)、「エースチャーシュー」(1,050円)、福岡久留米風「虎のドラ1ラーメン」(880円)、「豪快まぜそば」(850円)、「ファーム塩ラーメン」(800円)、期間限定「伝統の牛骨冷麺」(850円)など。トッピング(50円~)やセットメニュー(250円~)、一品料理(100円~)も用意する。
ドリンクは、瓶ビール、ハイボール(以上500円)、ソフトドリンク(250円)などをそろえる。
加藤さんは「お客さま、恩師、甲子園を目指した仲間、タイガースの同期、先輩、監督、コーチなど、関わってくれた全ての皆さまに感謝している。これからはラーメンに人生をささげ、子どもたちの野球人生に夢を託す」と力を込める。
営業時間は11時~23時。