芦屋を拠点に活動するバンド「GETCHA!(ゲッチャ)」が7月22日、神戸のライブハウス「チキンジョージ」(神戸市中央区下山手通2)でワンマンライブを開く。
同バンドは阪神淡路大震災が起きた1995(平成7)年夏に結成し、今年で27年目を迎える。「震災で傷ついた人々を音楽で勇気づけたい」という思いで、ボーカルの春名慎太郎さんを中心に立ち上げた。ベースの長尾祥史さん、ギターの安井英俊さん、ドラムの楯川徹也さんと共に4人で活動している。
「それゆけ山電」「神戸ベイブルース」など地域に根ざしたオリジナル曲を多数リリースし、地域イベントにも積極的に出演。現在は芦屋に事務所を構え、芦屋川河川敷での「芦屋さくらまつり」に毎年出演。今春には岩ケ平公園での「あしや健康フェスタ」にも出演している。
毎年1月17日前後には「阪神淡路大震災チャリティーライブ」を開き、今年で22回目を迎えた。当初は現金で寄付していたが、5年前からはその収益で車いすを購入し、兵庫県社会福祉協議会を通じ県下16自治体に寄付している。継続的なチャリティー活動がきっかけで昨年は、東京2020パラリンピック聖火リレーにも参加した。
ワンマンライブは2019年、芦屋ルナホール(芦屋市)での開催以来3年ぶり。コロナ禍を乗り越え、還暦を迎えるメンバー2人の祝福も兼ねて年始から企画を進めてきた。
その矢先、春名さんが突然の体調不良となり、5月には9時間に及ぶ心臓のバイパス手術を受けた。「今まで風邪もひかず健康だったので、自分でもびっくりした。手術入院中にたくさんの方から励ましやエールを頂き本当にうれしかった。おかげさまで順調に回復しているので、ライブまでに体調を整えて万全の体勢で臨みたい」と話す。「老舗ライブハウスのステージで歌うことで、応援していただくファンの皆さまに直接お礼を伝えたい。ぜひお越しいただければ」とも。
料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円(別途飲食代1,000円)。同バンドのホームページで予約を受け付けている。