灘中央市場(神戸市灘区水道筋3、TEL 078-871-3709)で10月16日、100周年に向けたカウントダウンイベント「灘中央市場100周年千日前祭」が開催される。
同市場が100周年を迎える2025年8月の約1000日前にあたる同日、市場の魅力を発信するために企画された。
同市場は今年、電気代高騰の影響でエアコン稼働を止める決断をするほどの危機に直面。同市場理事長の武長一仁(たけなが かずひと)さんは「100周年を迎えられないかもしれない、という危機を乗り越えるため、市場の魅力を発信するさまざまなイベントを開催している。募金箱の設置やSNSでの発信を強化することで来場者を増やし存続を目指している」と話す。
同イベントでは、ヒップホップグループ「ET-KING」がアコースティックコンサートを行う。同グループは現在、全国の祭りを無料で応援する活動「逢(あ)いに行こう企画 第二弾 初体験~流しのET-KING」を展開しており、同市場で音楽の著作権の管理や制作を行う「水道筋音楽出版」の谷奥孝司社長が出演依頼し、ライブが実現した。
このほか、今年6月から同市場で開催している「リュックサックマーケット」や「紙皿市場」を行う。
「リュックサックマーケット」は2006(平成18)年から摩耶山で開催されており、「リュックサックに持ち込めるだけのものを持ち込んで、交換し合う」というイベント。ハンドメード作家やアーティスト、ギター演奏、子ども向けの科学実験などさまざまな出店者が集まる。
「紙皿市場」は2015(平成27)年から年1~2回開催しており、同市場を食堂に例え、紙皿を持って市場を散策する企画。好きな店で好きな食材を買い自分だけのオリジナルプレートを市場内の休憩所や防災空地で楽しむことができる。紙皿と箸は1セット100円で販売し、「この市場をまもる募金」として寄付される。持参した物を利用することもできる。
武長さんは「毎月楽しいイベントを開催している。SNSで発信しているのでフォローいただき、昭和レトロな歴史あるおいしい市場に遊びに来てほしい」と話す。「この先も、500日前、100日前など100周年イベントを展開していくので楽しみにしてもらいたい」とも。
開催時間は11時~15時。入場無料。