神戸の「ケンミン食品」(神戸市中央区海岸通5)が6月28日、グルテンフリー商品専用自動販売機を本社前に設置した。
同社は、1950(昭和25)年、台湾出身の高村健民さんが「健民商会」として神戸で創業。中国南部発祥といわれる米から作る麺「ビーフン」のリーディングカンパニーとして「健康(健)を皆さま(民)に」を理念に事業を展開してきた。2020年には、同社の人気商品「ケンミン焼ビーフン」が「最も長く販売されている焼ビーフンブランド」として、ギネス世界記録に認定された。
同社製造の米麺は、グルテンフリー認証機関の一つであるGFCO(Gluten-Free Certification Organization)の認証を得た自社工場で全量生産。経営理念に基づき「皆さまに健康を届ける米麺事業をさらに多くの人に知ってもらいたい」と考えていた同社は昨年5月、米ボストンの行列ができるラーメン店「Tsurumen Davis」店主の大西益央さん監修で、グルテンフリー冷凍ラーメン「黄金の鶏油(チーユ)しょうゆラーメン」を発売した。
2021年、ビーフンメーカーとしては初となる冷凍ビーフンの自動販売機を本社前に導入し、現在は兵庫県内をはじめ、愛知、福岡、静岡、神奈川にエリアを拡大している。今回、グルテンフリー商品だけを取り扱った自動販売機を新たに導入し、販売する。
主な販売商品は、グルテンフリーラーメン「TSURUMEN×GF RAMEN LAB(グルテンフリー・ラーメン・ラボ)」シリーズ「黄金の鶏油(チーユ)しょうゆラーメン」「鶏清湯(トリチンタン)のすっきり柚子(ゆず)塩ラーメン」(以上1食入り1,300円)、「グルテンフリー焼そば」(2食入り600円)など。
同社広報担当者の田中国男さんは「今後、販売状況を見ながら首都圏でもグルテンフリー商品専用の冷凍自動販売機の設置を検討していく」と話す。