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神戸どうぶつ王国、マレーバクの新展示場公開 屋内から屋外エリアへ

樹木の陰から現れるマレーバクの「ヨツバ」

樹木の陰から現れるマレーバクの「ヨツバ」

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 神戸ポートアイランドの全天候型対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)で6月30日、マレーバクの新展示場が公開された。

マレーバクの新展示場の様子

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 約2000万年前からほとんど姿を変えておらず、生きた化石と言われているマレーバク。東南アジアに生息し、特徴的な長い鼻は上唇と一体になっており、鼻を伸ばして枝を手繰り寄せるなど器用に動かすことができる。泳ぎが得意で水中では鼻をシュノーケルのように使う。

 マレーバクの「ヨツバ」(雄)は2020年6月、体重約200キロだった1歳の頃に同園で初めて公開され、4歳になった現在は約300キロに成長した。展示場が手狭になったことや、より野生に近い環境づくりのため屋内エリア「熱帯の湿地」からアウトサイドパーク(屋外エリア)「オッターサンクチュアリ~コツメカワウソ生態園~」にある新展示場に移転した。総面積は261.48平方メートル、池の水深は50センチ。

 飼育担当の江崎幸子さんは「いろいろな動物が混ざったような不思議な風貌のバクは、人の夢を食べる架空の動物『獏(ばく)』と同じ名前であることから『夢を食べる動物』ともいわれている。森林伐採などによる生息地の破壊や狩猟などにより生息数は減少しており、近い将来には野生での絶滅の危険性が高いとされ、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されている。樹木の陰から現れる姿など、野生地で出合ったかのような錯覚を覚える新展示場を楽しんでもらい、マレーバクという動物に興味を持ってもらえたら」と話す。

 営業時間は10時~17時。木曜休業(祝日は営業)。入場料は、大人(中学生以上)=2,200円、小学生=1,200円、幼児(4歳以上)=500円、シルバー(65歳以上)=1,600円。

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