神戸市垂水区出身のプロレスラー「のはしたろう」さんが10月12日、同区宮本町の秋祭り行事「東垂水布団太鼓」に参加する。
(左から)プロレスラーの「のはしたろう」さん、東垂水青年会会長の西村和基さん
布団太鼓は、刺しゅうをほどこした巨大な布団がみこしに積まれている飾り山車(だし)の一種。祭り期間中、氏子地区(西垂水、東垂水、東高丸、塩屋)の布団太鼓が3日間にわたり垂水の街を練り歩く「布団太鼓巡行」は、海上安全・生業(なりわい)繁栄・安産の守護神である「海神社(わたつみじんじゃ、通称=かいじんじゃ)」(神戸市垂水区宮本町)で行われる秋祭り行事(10月10日~12日)の一環。
「みちのくプロレス」所属ののはしさんは「凱旋(がいせん)試合で神戸を盛り上げたい」と、2013(平成25)年にデビュー10周年記念神戸大会を自主興行で初開催。以降、ほぼ毎年神戸で凱旋大会を行っており、地元垂水では2014(平成26)年、2021年に開催した。
神戸での自主興行開催を地元の人たちにも知ってもらおうと単独で営業回りを行っていた際、東垂水青年会会長の西村和基さんと知り合い、たまたま同い年だったこともあり意気投合。西村さんの祭りに対する思いなどに共感し、昨年の初参加につながった。西村さんとの出会い以降、のはしさんは試合入場時に地元祭りのはっぴを着用している。
のはしさんは「生まれ育った地、垂水の風物詩ともいうべき垂水布団太鼓。存在は知っていたが、なかなか触れる機会がなく見たことすらなかったが、ひょんなことからカーキくん(西村さん)と出会い参加させてもらえることになった。走る、担ぐ、ひたすらかけ声、子どもからお年寄りまで一体となるあの瞬間、空間がたまらない。地元が盛り上がる行事の一部になれるのは幸せなこと」と話す。
布団太鼓巡業予定コースは海神社ホームページで公開している。