日本とアフリカをダンスでつなぐイベント「Happy African Festival -融合-(HAF)」が11月19日、「アスタくにづか4番館」(神戸市長田区久保町6)4階にある劇場「ArtTheater dB KOBE」で開催される。
過去に開催した「Happy African Festival」参加者たち
主催者は、「下町のダンサー」と呼ばれているアフリカ・トーゴ出身のダンサー、アラン・シナンジャさん。アランさんは2017(平成29)年に所持金3万円で来日した後、日本で1年間のダンス留学を経て移住。現在神戸市長田区で日本人の妻と子ども2人と生活している。
14歳から本格的にダンスを学び始めたというアランさん。現在はアフリカの魅力的なリズムと日本の繊細な美意識を融合させながら表現するコンテンポラリーダンスに情熱を注いでおり、ダンスを通じてアフリカ文化を世界に届けるダンスカンパニー「Arts For All」を創設。子どもをはじめダンス初心者向けレッスンやイベントでのパフォーマンスを行いながら、介護士としてサービス付き高齢者向け住宅「はっぴーの家ろっけん」でも働いている。
アランさんは「下町の人情が残る長田区とアフリカをパフォーマンスやマルシェの出店でつなげ、性別や年齢、障がいの有無や国籍を問わず、老若男女が笑って踊るピースフルな時間を作りたい」と話す。
同イベントは、アフリカの多彩な音楽や伝統的なダンスに日本独自の要素も取り入れながら、参加者とアーティストが共に楽しむプログラムを2部制で展開する。
「アフリカには経済的な面で、夢を諦めざるを得ない子どもたちが多い」とアランさん。2025年に故郷トーゴに学校を建設する目標を掲げ、同時にHAFを現地で開催することを目指しており、「アフリカに日本文化を融合させたパフォーマンスを持っていきたい」と意気込む。
開催時間は、プログラムA=11時15分~15時、プログラムB=15時30分~19時30分。参加費は、プログラムA=大人3,500円、3~15歳500円、プログラムB=同3,500円、同500円、プログラムA&B(通しチケット)=大人6,000円、3~15歳500円。イベント管理サービス「Peatix(ピーティックス)」とアランさんによる手売り販売を行っている。