「まちが図書館に」をコンセプトとした「王子公園まちの図書館プロジェクト」が3月1日、阪急王子公園駅周辺の複数店舗で始まった。
王子公園に店を構える店と、王子公園に住む人・集う人を「本を通じてつなぐ」ことを目的とした同プロジェクト。賛同する店に「まちとしょの本棚」を設置し、それぞれの店主が選んだお薦めの10冊を並べる。店を訪れた人は自由に本を手にすることができ、店内で過ごす間はもちろん、貸し出し手続きを行えば最長1カ月間、楽しむことが可能となる。
現在、本棚を設置している店は「to-to」「BITOWA」「ナイスバー」「Sowelu」「arga arga」の5店舗。ダイニングバーやワインショップ兼美容室、サロンなど業種もさまざま。生き物に関する本や絵本、短編小説など、店ごとに本のセレクションも異なる。「まちとしょの本棚」の設置を希望する店は今後も受け付ける。
同プロジェクトでは「まちとしょの本棚」だけでなく、王子公園の本好きたちとつながれるようなイベントも企画。3月5日にはキックオフイベントとして「王子公園まちとしょFika」を開催した。
同プロジェクト発起人の岩田かなみさんは「本の持つ力で王子公園エリアの人々がつながっていきつつある」と話す。「まちとしょが今まで行ったことのない店や、読んだことのない本に出合うきっかけになれば」とも。
利用時間は各店の営業時間内。