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神戸で高校・専門学校生がプレゼンテーション キャリア形成の一助として

高校生が地域課題解決のアイデアを発表

高校生が地域課題解決のアイデアを発表

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 高校・専修学校連携教育プログラム「自分の持ち味の活(い)かし方を考える1日 KOKOKARA」が3月3日、「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」(神戸市中央区小野浜町)で開催された。主催は兵庫県専修学校各種学校連合会。

専門学校生のアイデアで生まれた「路上ライブ検索アプリ」

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 これからの教育のあり方、人材教育のあり方について、高校や専修学校などの校種を超えた情報交換と交流を目的とした同プログラム。生徒・学生が自分の持ち味を知り、主体的・積極的な進路選択ができるキャリア形成の一助となることを目的に、昨年に引き続き開催された。

 参加校は、県立神戸甲北高等学校、県立神戸北高等学校、県立神戸商業高等学校、県立武庫之荘総合高等学校、県立西脇北高等学校、県立伊丹高等学校、県立篠山鳳鳴高等学校、県立姫路東高等学校、県立姫路高等学校、神戸電子専門学校、神戸ブレーメン動物専門学校の11校。それぞれ、引率教員と共に生徒・学生数人が参加し、事前に自分たちが詳しく知りたい・解決したいと思うテーマを設定し、そのテーマについての探究活動を通じて知り得た内容を、会場に参加した地元企業や教育関係者の前でプレゼンテーション形式で発表した。

 発表は、まず「ウエルカムプレゼンテーション」として各校2分間で「一番伝えたいこと」をアピール。その後、「質問タイム」として各校ごとのブースに他校の生徒・学生が訪ね質疑を交わすディスカッションを行った。その上で、各校9分間の「プレゼンテーション」を実施。その後、キャリアコンサルタントの近澤武生さんから発想を形にするポイントについての講評を受け、各校2分の「サンクススピーチ」を行った。

 発表後は、「HYOGOまちづくりアイデアコンテスト」として各校の内容に対する表彰式が行われ、「着眼点賞」として「防災備蓄の中に自転車を~JK防災チャリ~」のアイデアを発表した兵庫県立武庫之荘総合高校が、「発想力賞」として「年を取ったらここへ行け! 人生二度目の『アオハル学園』」のアイデアを発表した兵庫県立伊丹高校などが表彰された。

 地元企業として会場参加していた「カネテツデリカフーズ」マーケティング部の一柳圭さんは「学生の皆さんが社会課題に向き合っている姿が素晴らしい。今後もずっと続けてほしい」と期待を込める。主催側の一人、神戸電子専門学校の福岡壯治校長も「専門学校生も高校生と一緒に学べるこのプログラムは、それぞれの強みを補い合うことができる。専門学校が多く持っている社会との接点を生かせる場として今後も続けていきたい」と話す。

 「学ぶ力をつけるには、他者とのやりとりを通して聴く力をつけることが重要」と同プログラムのコーディネーターを務める前田真吾さんは話す。「今年で2回目となり、参加校も増えてきているので、今後もより多くの学校と共に進めていきたい」とも。

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