病気の予防に特化したサービスを提供する「KOBE健康事務所」(神戸市中央区中山手通1)が4月12日で1周年を迎える。
はり・きゅう、フィットネス、エステティックの組み合わせによる総合的な健康の提供を目指す同施設。鍼灸(しんきゅう)師の庄子優介さんが「健康の専門家に気軽に相談できる場所を作り、世の中の健康の価値を高めたい」という思いから、北野坂近くの空き店舗をリノベーションして2023年4月に開いた。
在籍するエスティシャン、理学療法士、管理栄養士、看護師など多様な専門家によるチームケアを実現したという。開業当初から在籍するエスティシャンの山口栄実さんは「多くの専門家との交流を通じて、美容の元は健康だと意識するようになり、提供する施術の効果も向上してきた」と振り返る。
開業後数カ月は、タウン誌やSNSで告知しても施設のコンセプトがうまく伝わらず新規客の来店につながらなかった。転機は昨年10月に始めた「よもぎ蒸し」。国家資格者の鍼灸師が監修した本格的な「よもぎ蒸し」の効果は口コミで広がり、多くの女性客から予約が入るように。「よもぎ蒸し」利用者がフィットネス会員になるという循環も生まれ、経営が軌道に乗るようになった。
今年2月からはバリスタによるコーヒーを提供する「バリスタDay」も開始。子育て世代の利用客向けのキッズルーム開設に加え、3月には子ども一時預かり施設との連携を始めるなど、より多くの人に利用してもらいやすくする取り組みも矢継ぎ早に展開する。
4月6日には周年イベントを開催。集まった利用客に向けて1年間の活動を報告した代表の庄子さんは「これまでは基礎を作る1年だった。健康事務所の本格的なスタートはここから」と力強く語った。
営業時間は9時~20時(土曜・日曜・祝日は10時~17時)。