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神戸のオルタナティブスクール「ラーンネット・あーる」が1周年

「ラーンネットグローバルスクール」代表の炭谷俊樹さん(左)と「ラーンネット・あーる」代表の齊藤勇海さん(右)(写真提供=ラーンネット・あーる)

「ラーンネットグローバルスクール」代表の炭谷俊樹さん(左)と「ラーンネット・あーる」代表の齊藤勇海さん(右)(写真提供=ラーンネット・あーる)

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 オルタナティブスクール「ラーンネット・あーる」(神戸市東灘区岡本2)が6月12日で1周年を迎えた。

「ラーンネット・あーる」での学習風景

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 1996(平成8)年から28年以上にわたり神戸市で探究型のオルタナティブスクールを運営してきた「ラーンネットグローバルスクール」の2校目となる同校。「自分を照らし、相手も照らし、互いに成長する」という意味のデンマーク語「Oplysning(オプリュスニング)」 を理念に掲げ、子どもが自ら好きなテーマを選択し、主体的に学ぶことができる環境を用意している。1校目の開校後も、入学や編入希望が数多く寄せられたため、「子どもたちの選択肢をさらに増やしていきたい」という思いから小学生を対象とした同校を2023年6月に開校した。

 基礎学習は行わず、「探究学習」「SEEラーニング(Social Emotional and Ethical Learning)」など子どもたちが主体的に学びを深めていく仕組みを用意し、「図鑑が好きな子は読めるようになるために漢字を勉強したり、料理が好きな子は分量を計算するために算数を勉強したりするなど、教科をツールとして学んでいくことができる」という。

 公立学校で9年間教師を務め、サッカー選手としても活動していた同校代表の齊藤勇海(いさみ)さんは「指導要領などが法で規定されている公教育では、子どもたちの『好き』や『やりたい』を優先できない状況がどうしても出てくるが、この学校では『余白』を大切にしたカリキュラムを採用し、その余白時間に『好き』なことや『やりたい』ことに没頭したり、子ども同士で交流したりしている。その中で問題解決能力や自分の気持ちを表現する力、コミュニケーション能力を身につけていく」と話す。「オルタナティブスクールは学びの選択肢。『ありのままの自分で良い』と子どもたちが思える優しい世界になるとうれしい」とも。

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