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甲南大で「アントレプレナー育成プログラム」 一歩を踏み出すきっかけに

コーディネーターの石川路子教授

コーディネーターの石川路子教授

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 甲南大学(神戸市東灘区岡本8)が現在、「ソーシャルビジネス・アントレプレナー育成プログラム」の受講者を募集している。

六甲アイランドで「おやさい市」を運営する1期生の小松千穂子さん

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 地域や身近な人のために何かを始めたいという意欲を持つ人が、年齢を問わず、地域社会でのスモールビジネス実現に必要な知識・思考力を身につけることができるという同プログラム。2022年に始め、今年で3期目。期間は9月17日から1年間で、前半と後半の隔週土曜にワークショップ形式で実施。希望者は、平日の講義を学生と一緒に受講することも可能。専用のコワーキングスペースを提供するほか、図書館、トレーニングルームなどの学内施設を利用することができる。

 1期生として同プログラムを修了した主婦の小松千穂子さんは現在、六甲アイランドで「おやさい市」という野菜販売事業を運営。幼児の子育てをしながらの起業で、子育てで孤立しがちな母親同士のコミュニケーションの場を提供している。小松さんは「大学で同じ思いを持つ仲間と出会い、起業に自信を持つことができた。一歩踏み出すことをちゅうちょしている人にもお勧め」と話す。

 コーディネーターを務める同大経済学部の石川路子(のりこ)教授は「ビジネスとは本来、相手を思う温かいもの。もっと気軽に行動できるよう手助けしたい」と話す。「多様な専門を持つ人がつながることで新たな価値創造につながれば」とも。

 定員は20人。検定料・受講料は無料。出願資格は高校を卒業した人またはこれと同等以上の学力があると認められる人。出願は6月28日まで受け付ける。

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