「世界を旅する女性写真家」として知られる西澤律子さんが10月24日から、「GALLERY北野坂」(神戸市中央区山本通1)で個展を開催する。
西澤さんは関西にルーツを持ち、長崎で育った元英語教師。2005(平成17)年、41歳のときに教員を辞職し、カナダのバンクーバーに移住して写真や文筆活動を開始。航空会社の機内誌や旅行情報誌、語学雑誌などに写真と一体になった記事を提供してきた。2010(平成22)年に日本に帰国した後は、長崎を拠点に世界を撮り歩きながら写真集を出版し、日本各地で写真展を開催している。神戸は西澤さんにとって「長崎やバンクーバーと同じ港町で、長崎以外に住みたくなる場所」といい、2013(平成25)年に初めて旧居留地で写真展を開催した場所という。
今回の個展「C'est Joli!」のタイトルはフランス語で「すてき」「かわいい」を意味。世界を旅する中で出合った心踊る瞬間を写真に収め、光と色彩あふれる一枚の絵画のように表現した。来場者からは「まるで絵のようだ」と言われることが多いという。主に、南フランスのニースを中心に、フィンランド、カナダ、スウェーデン、ベルギーなどで撮影した風景・自然・人々・動物の写真を中心に約40点を展示。写真に加え、写真とともにわき出た言葉も展示する。
「世界が大きく変化している今こそ、不安や焦りから離れ、おおらかな気持ちで世界を眺めてみてほしい」と西澤さん。「タイトルの通り『すてき』な時間をご一緒できれば」とも。
開場時間は11時~18時。入場無料。10月29日まで(最終日は16時まで)。