食物繊維が主原料のチューイングキャンデー、神戸の企業が発売

写真左=「キュービクル・梅ソフト」、右=「キュービクル・レモンソフト」

写真左=「キュービクル・梅ソフト」、右=「キュービクル・レモンソフト」

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 食物繊維にこだわった菓子や食品の商品開発などを行うビージーフーズ(神戸市中央区海岸通1)は4月5日、食物繊維を主原料としたシュガーレスのチューイングキャンデー「キュービクル・ソフト」を発売した。

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 同商品は2008年春ごろから約2年間かけて商品開発したもので、「食物繊維を添加した菓子は多くあったが、主原料としたのは業界初」(同社)。夏に向けて酸味のある「梅味」と「レモン味」の2種類を発売した。17粒入りの1袋には14グラムの食物繊維が含まれ、レタス約6個分に相当するという。

 もともとはシュガーレスキャンデーの開発をしていた同社。シュガーレスキャンデーはカロリーが低く、虫歯にならないが、おなかがゆるくなったり湿度に弱いという欠点があり、それを克服する材料として食物繊維に行き着いた。食物繊維には整腸作用があるためか、同社の事前アンケートなどでは「おなかもゆるくならず快調になった」という声も聞かれたという。

 厚生労働省が発行する「2010年版日本人の食事摂取基準」によると20~50代の成人男女で1日あたりの食物繊維摂取目標約19グラムに対して、5~7グラム不足しているとのデータがある。同社の神村隆之社長は「カロリーや炭水化物、たんぱく質などは基準値を超える摂取をしている日本人だが、食物繊維が足りていない。不足していることで起こる弊害も知らない方が多いので、摂取することのメリットを伝えたい」と話す。

 同商品の開発に携わった同社の南智美さんは「繊維といわれるものはあまりおいしくないうえに、たくさん摂らないといけないので大変だが、『キュービクル・ソフト』は気軽に菓子として召し上がっていただける。便秘がちな女性の方や、メタボリックシンドロームと判定された方にご利用いただきたい」と話す。「次はミルク味やヨーグルト味など、新しい味を作りたい」とも。

 価格は210円。全国のスーパーやドラッグストアで販売する。現在特許出願中。

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