神戸三宮センター街の活性を目的としたプロジェクトの意見交換会が7月9日、旧神戸生糸検査所(神戸市中央区小野浜町)で開催された。
神戸三宮センター街の「観光客の流入促進」「購買力のアップ」を目的に5年をかけて行われる同プロジェクト。会合には神戸・三宮センター街1丁目商店街振興組合(三宮町1)、兵庫県の大学生、スケジュール管理などを行うランドカルテ(芦屋市)の小原あゆみ社長など20人以上が参加した。
当日は、神戸大学の学生から同センター街で6月30日と7月3日に行ったアンケート結果を発表。それにより導線や年齢別の同センター街の利用の仕方の違いなども明らかになった。調査結果から同センター街自体は目的とならず、通り道として利用されている現状や、20代以上の回答者からは休憩スペースの設置や同センター街内と周辺地域との位置関係が把握しにくいなどの意見があることが分かったという。
それを受けて学生からは、商店街にはあまり見られない高さ15メートルの空間と2階のデッキを有効活用する提案が上がった。内容はベンチやカウンターテーブルを置くものや、同センター街内に設置してある大型ビジョンのコンテンツを考えるもの。
提案を受けた神戸・三宮センター街1丁目商店街振興組合メンバーからは、「2階デッキの活用や休憩スペースとしてベンチを置くアイデアは検討済み。もっと大学生らしい、我々を驚かせてくれるような意見が欲しかった。きれいにまとめすぎたのでは」と厳しい意見も。それに対して学生からは「自分たちもどこまで行っていいのか迷いながらの提案になってしまった。真面目に考えすぎたのかも(笑)」と意見が飛び出し、周囲から笑いが漏れる一幕も。
最後に植村孝一直前理事長から「商店主もさまざまなことを考えていかないといけない時代。大学生は一番アイデアのある時期。希望と夢をいただけそうなので期待している。もっと前に出るアイデアを出してほしい」と締めくくった。
次回は8月中旬から下旬の開催を予定している。