神戸市在住のアーティスト・嘉納千紗子さんの個展「INNER MIND-深層心理にあるエネルギー」が現在、海外移住と文化の交流センター(神戸市中央区山本通3)で行われている。主催は「C.A.P. 芸術と計画会議」(同、 TEL 078-222-1003)。
以前は油彩の抽象画家としても活動していた嘉納さん。その後、ウエーブを表現した絵画やガラスのオブジェなどを手がけ、現在では「自然の秩序」を表す「陰と陽」2つの気を作品で表現している。
会場には、赤いストローを束ねて作った大きな作品がモダンな空間を創り上げている。嘉納さんは「束ねたストローの片側だけをバーナーで焼き固定し作られたブロックは、柔軟なウエーブを描くことができるオブジェになる。ブロック1つの重さは約10キロ。2つのブロックを組み合わせて1つの作品ができている。軽くて繊細なストローも束ねることで強いハニカム構造になり、そこから無限の未来がのぞけるように感じた」と話す。「今回の作品は、マイナスからプラスに転じエネルギーに変わる様子を表現した」とも。
同展では、「陰と陽」を表現したアルミニウムを使った絵画作品や「有馬温泉路地裏アートプロジェクト」の作品写真も展示している。
開館時間は10時~19時。月曜休館。今月30日まで。