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金魚3千匹で生きるアート-大丸ミュージアムで「アートアクアリウム展」

メーン作品は、直径約2.3メートルの巨大な金魚鉢「花魁(おいらん)」

メーン作品は、直径約2.3メートルの巨大な金魚鉢「花魁(おいらん)」

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 大丸神戸店(神戸市中央区明石町、TEL 078-331-8121)「大丸ミュージアムKOBE」で1月29日、「アートアクアリウム展~神戸・金魚の美~」が始まった。同展は昨年京都で開催され、兵庫県では初となる。

なじみの深いものから高級金魚などの珍しい品種まで幅広く展示

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 アートアクアリウムは、芸術と水生生物の飼育設備を融合させた作品で、今回は江戸時代より愛玩用として日本人に親しまれてきた金魚にスポットを当てて展示する。作品を手掛けるのはアクアリスト第一人者の木村英智さん。世界中の海に自ら足を運び、珍しい観賞魚を収集し、熱帯魚貿易事業やイベントプロデュースを手掛ける。

 同展では、約40個の水槽の中で約50種3,000匹の金魚が泳ぐ姿をライトアップし、「和」を感じさせる芸術作品として幻想的な空間を演出する。品種は、和金、出目金、流金などなじみの深いものから、地金・土佐金・ナンキンなどの高級金魚などの珍しい品種まで幅広く展示。開催初日は2,000人を越える来場者でにぎわった。

 主な展示作品は、花瓶水槽「Flower2 Aquarium」、壁掛け水槽「Zen Aquarium」、万華鏡「Kalleidorium(カレイドリウム)」、行燈水槽「Andonrium(アンドンリウム)」、屏風水槽「Byoburium(ビョウブリウム)」など。メーン作品は直径約2.3メートルの巨大な金魚鉢「花魁(おいらん)」で、約1,000匹の金魚が泳ぐ。

 「生きる芸術品は、金魚の微妙な体色の変化や動きなど、状態を判断できてこそつくることができる。金魚の生体そのもののコレクションでもある」と木村さん。今回、金魚の養殖で有名な愛知県の弥富(やとみ)まで自ら買い付けに行く際、大雪に見舞われるアクシデントに遭遇。「雪で予定通りスケジュールが進むか心配だった。無事に神戸まで運ぶことができ、皆さんに見ていただけて良かった」と胸をなで下ろす。

 開館時間は10時~20時(最終日は17時閉場。入場は閉場30分前まで)。入場料は、一般=700円、大高生=500円、中学生以下無料。2月14日まで。

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