暮らす・働く

神戸の企業と専門学校が産学連携-学生バンドのステージをサポート

イベントで受付する富士通テンの従業員たち

イベントで受付する富士通テンの従業員たち

  • 0

  •  

 神戸電子専門学校「ソニックホール」(神戸市中央区北野町1)で10月8日、無料の音楽イベント「ビッグバンドジャズフェスタ」が開催された。主催は、カーナビ・オーディオ機器などの製造・販売をする富士通テン(兵庫区)。

総合司会のDJ・クリスさん(FM COCOLO)と出演者たち

[広告]

 今月8日・9日に三宮、北野、トアロード周辺で開催された「第30回神戸ジャズストリート2011」の一環で開かれた同イベント。同社協賛の音楽コンテストで受賞した関西学院大学と高槻市立柳川中学校のほか、甲南高等学校・中学校のブラスアンサンブルが出演。神戸を代表する社会人バンド「モダンタイムスビッグバンド」や同社社員による「富士通テンビッグバンド」も参加した。

 日本におけるジャズ発祥の地である神戸に本社を置く企業として、アマチュアミュージシャンのサポートを目的としたさまざまな音楽イベントを協賛する同社。2007年、日頃の練習の成果を発表する場を学生たちに提供したいという思いから、「神戸ジャズストリート」内では唯一無料のステージとして同イベントを企画した。

 今回のテーマは「産学連携」。音のプロフェッショナルを目指す同専門学校のサウンドクリエイト学科の学生がプロ指導の下、音響や照明などで当日のステージ運営をサポート。実地体験の中で「企業と共にイベントをつくり上げる経験を今後の成長につなげてほしい」との思いを込める。

 当日は、立ち見を含め約400人が来場。同イベント後の来場者アンケートでは「学生の元気あふれる演奏でパワーをもらった」(30代女性)、「もっと頑張って盛り上げてほしい。次回も楽しみにしている」(40代女性)、「通りがかりに寄ったが、来年もまた来たい」(60代男性)などの感想が寄せられた。

 同社広報担当の佐柄裕大さんは「『音を通じて社会に貢献する』という考えの下、音に携わる企業として培ってきた『音響技術』や従業員による自主音楽活動が盛んな『企業風土』を生かし、チャリティーコンサートの開催や楽器の寄贈などに今後も取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。「ホールが常に満席になるほどたくさんのお客さまに来場いただき、とてもうれしい。イベントに関わっていただいた全ての方に心から感謝したい」とも。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース