神戸ファッション協会が主催する「キッズドリームウェア ファッションショー」が11月8日、「神戸ハーバーランド スペースシアター」(神戸市中央区東川崎町1)で開催された。
同イベントは4歳から12歳までの子どもたちが自分たちの夢の服をデザイン画に起こして応募、ファッション系の大学生・専門学校生たちと共同で衣装製作を行い、自らもモデルとして舞台に立つもので、2004年に始まり今回で5回目を数える。神戸を中心とするアパレル企業の協力で開催され、今年7月から公募が始まり、9月に行われた審査会では398通の応募から46作品が選ばれた。
子どもたちの夢を描いたデザイン画からイメージ通りの衣装をどれだけ再現できているかという点に加え、技術面や流行性も考慮して「ファッション協会賞」をはじめ「ドラフト賞」「テクニカル賞」などの多くの賞が用意された。4~6歳の子どもからは夢が「ロボット」や「人魚」といったあどけなさも残るテーマのデザインも多く見られたが、ファッション協会賞を受賞した7歳の少女の「自分の着るウエディングドレス」は、大人びたデザインと衣装の製作力に驚いた観客も多かった。
参加者の中には「昨年のショーを見てぜひとも来年は自分も」と思い、夏休みに毎日デザイン画を描いていた子どももいたという。舞台にはモデルとなる子どもに続いて衣装製作をした学生が登場し、最後にそろって記念撮影が行われる。共同作業を無事終えて舞台で涙ぐむ学生の姿も。完成した衣装は通常は製作者の所有となるが、同イベントでは全て子どもたちに贈呈される。
審査委員長の堀田さんは「全ての作品はお金では買えない最高のぜいたく」と締めくくった。