神戸市が推進している「デザイン都市・神戸」の創造と交流の拠点「デザイン・クリエイティブセンター神戸(愛称=KIITO(きいと))」(神戸市中央区小野浜町、TEL 078-325-2235)は現在、「+クリエイティブゼミ ニュータウンの『オールドタウン化問題』について考える」の受講生を募集している。
日本の高度成長期に全国各地で郊外に開発された「ニュータウン」。それまでの街ではありえないほどの短い期間で街が誕生し、発展した。だが、街に暮らす世代が著しく偏ったことから子ども世代が成長して街をあとにすると高齢者ばかりの街になってしまうという「オールドタウン化問題」が発生、深刻化している。
ゼミは1月22日から3月26日までの火曜で、全10回。神戸市内の典型的な「オールドタウン化問題」を抱えるという「高尾台」地区をモデル地区に設定する。初回に課題を発表し、グループミーティングや中間発表を重ね、最終発表は「高尾台」地区のまちづくりメンバーに提案する形で行う予定。1月9日現在、定員に対して約半数の申し込みがあるという。
講師を務める同センター副センター長の永田宏和さんは「『オールドタウン化問題』は非常に根深く、派生する問題も多いことから、その解決は非常に困難だと言われている。解決につながるような新たな発想や企画をゼミ生全員で調査や話し合いを重ねながら探っていければ」と話す。「専門性は問わない。興味のある方ならどなたでも参加してほしい」とも。
「クリエイティブゼミ」とは社会的な課題に対して「+クリエイティブ」なアプローチで解決する考え方や手法を、小グループのディスカッションを行いゼミ形式で学べるプログラム。
開講時間は19時15分~21時15分。申し込みはウェブサイトやメールなどで受け付ける。定員30人。詳細はサイトで確認できる。