神戸ハーバーランドモザイク高浜岸壁で12月13日、「100万人のキャンドルナイト in KOBE 2008 winter ～Natural Smile Story～」が開催される。主催は神戸キャンドルナイト実行委員会ホウキ星。

　同活動は「電気を消して、スローな夜を」をスローガンに、カナダで起こった原子力発電所建設反対を訴える自主停電運動をヒントにして2003年夏に始まったスローライフ運動。毎年夏至と冬至ごろに、この呼びかけに賛同した団体、個人、企業などが全国でキャンドルナイトイベントを開催しており、今年6月21日に行われた同イベントでは全国で73,544カ所の施設が参加した。

　同イベントはホルダーに使用済みペットボトルを再利用した4,000本のキャンドルを点灯するもので、18時～21時ごろには会場周辺を中心に神戸市全域の企業などによる一斉消灯を行う。ほかにも自転車によって発電した電力で行う各種ライブや来場者を対象にしたメッセージランタンブースも設け、2500人の来場を見込んでいる。

　同実行委員担当者は「家族が同じ部屋に集まってだんらんを楽しむだけで冷暖房のエネルギーが節約できて環境にも優しい。そんな小さな、でもあたたかな優しさの連鎖をつなげて大きな波にしていきたい」と話す。「キャンドルの明かりは人の心を優しくする。いつもよりもゆっくりと流れる時間の中で穏やかな幸せを感じながら、忙しい毎日の中でつい忘れてしまっていた大切なことを思い出してほしい」とも。

　主催の「神戸キャンドルナイト実行委員会ホウキ星」は100万人のキャンドルナイトを神戸で根付かせるため2006年9月に発足した、学生を中心とした有志団体。神戸でも「箒星（ほうきぼし）」が見えるような夜空を取り戻したいという願いが団体名の由来だという。

　点灯時間は18時～21時。入場無料。雨天時は20日に延期。