「社会の課題に、市民の創造力を。」をテーマに、社会課題をデザインの持つ美と共感の力で解決する「issue+design」は、神戸市や「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」と協働で6月16日、「震災20年 神戸からのメッセージ発信事業」を始動した。
来年1月17日で阪神・淡路大震災の発生から20年を迎えるに当たり、震災以降神戸で生まれた教訓や知恵を共有し発信することを目的に行う取り組み。震災を体験した市民はもちろん、体験していない市民の思いも集めて可視化し「震災を経験した神戸だからこそできること」を市民と共に考え、発信する。復興のための事業に携わる市職員へのインタビューや市民へのアンケート、ワークショップなどを予定する。
16日から始まったアンケートは、ウェブサイトのほか市総合インフォメーションセンターで配布する用紙での回答も受け付ける。「震災を体験した人」と「震災を体験していない神戸市民」とで項目を分けて実施。体験した人のアンケート項目には「震災前日に時を戻すことができたとしたら、どんな準備をするか?」や、避難生活で困ったことなどの質問が並ぶ。
また、7月11日に「デザイン・クリエイティブセンター神戸」で開催するワークショップ「震災20年を語ろう」ではトークセッションなども予定。100人を定員に現在、参加者を募集している。参加無料。
関係者は「阪神・淡路大震災の時に世界中から支援を受け、助け合うことの大切さを学んだ神戸が、世界に貢献できるまちとなり、そのことが市民の誇り(シビックプライド)となることを目指す。皆さんの経験の一つひとつが神戸の財産。震災の教訓や知恵を日本に、そして世界に伝えるためにご協力いただければ」と呼び掛ける。
アンケートは来年3月31日まで。イベントなどの詳細は神戸市のウェブサイトで確認できる。