神戸・三宮の雑居ビル2階にあるミュージックサロン「スペースドッグ!レコード」(神戸市中央区旭通3)が9月17日、1周年を迎える。
経営するのは、ジャンルにとらわれず「かっこよくて世界に通用するスケールがあるバンド」を発掘することを目的に活動する神戸のレーベル「SPACE DOG!Record」。同店は、インディーズ音楽に特化したレコードショップで、大手小売店では扱っていないCD・DVD・レコードなどを並べる。ミュージシャンやタレントなどがパーソナリティーを務めるFM番組とユーストリーム番組も提供しており、ショップと連動させた企画も展開している。
同レーベルのロゴデザインと同じブルーとレッドを基調とし、レトロポップな空間に仕上げた土足厳禁・喫煙可の店内。音楽を聴きながらゆっくりと過ごせるようにソファ席、カウンター席、座敷席などを設け、ソフトドリンク(500円)なども用意する。
1周年を迎えるに当たって、ブランド「スペースドッグプロダクツ」を今月発足。同レーベルが制作に関わった音楽などを同ブランドから送り出していくという。今月17日(20時~)には同ショップで藤本友己さんがレコ発3マンライブ(共演者=寺山リウジさん、今村モータースさん)、24日(20時~)はパーティースペース「Flat Five(フラットファイブ)」(中山手通2)で寺山リウジさんがレコ発ライブ、10月2日(19時30分~)は「CHICKEN GEORGE(チキンジョージ)」(下山手通2)で越野翔子さんがレコ発3マンライブ(共演者=Gently、梶有紀子さん)を開く。
同レーベル代表の河原タクさんは「『リスナーの数=ミュージシャンの数』に限りなく近づいている今、その密な人間関係の中から実際に1年たって、生まれてきたものがある。このショップがなければ生まれてこなかった音楽たちを幸いにも、『スペースドッグプロダクツ』として発表できるのは誇らしい」と話す。「本当はCDを売りたいわけでなく、音楽を売りたい。生の音楽のある空気を売りたい。そして、質の良い音楽までもがなくなってしまわないように、リトマス試験紙としてささやかに存在し続けていきたい」とも。
営業時間は12時~24時。