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兵庫県立美術館で「だまし絵」展-古典・現代アートなど80点

ジュゼッペ・アルチンボルド《司書》1566年頃 スコークロステル城(スウェーデン)Photo:Samuel Uhrdin

ジュゼッペ・アルチンボルド《司書》1566年頃 スコークロステル城(スウェーデン)Photo:Samuel Uhrdin

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 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)で10月15日より、阪神・淡路大震災20年展「だまし絵II 何度でもだまされたい!」が開催される。

ヴィック・ムニーズ《「裏面」シリーズ、星月夜》2008年 作家蔵

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 人の目をあざむくような美術作品、その系譜をたどった「だまし絵」展は2009年に東京・名古屋・神戸で開催され、75万人を超える入場者を記録。美術の歴史における「イリュージョン」の効果に注目し、見る人の目をあざむくような技法に焦点を当てた作品の系譜を、古典的絵画から近代を経て現代美術に至る歴史的な流れのなかで紹介する試みとして行われた。

 続編として開く同展では、古典的な作品を冒頭で展示しつつ、20世紀以降の現代的な表現を幅広く紹介。多岐にわたり「進化」していく現代美術の展開に重きを置き、新しい「だまし絵」における挑戦を、視覚的詐術によるカテゴリーに分類して紹介する。

 会場では古典的傑作を集めたプロローグに続き、1章は本物そっくりの迫真的な表現を紹介する「トロンプルイユ」、2章は影や鏡を利用した作品「シャドウ、シルエット&ミラーイメージ」、3章は錯覚を起こす図形イメージ「オプ・イリュージョン」、4章はゆがんだ像・変容するイメージを扱った作品「アナモルフォーズ・メタモルフォーズ」を展示。アルチンボルド、ダリ、マグリット、エッシャーら20世紀のだまし絵の巨匠の名品をはじめ、油絵、版画、立体、写真、映像など現代の作品約80点を紹介する。

 音声ガイド(貸出料金=520円)のスペシャル・ナビゲーターは、「ギャラリーだまし絵」のオーナーに扮(ふん)した俳優の八嶋智人さん。会期中、子ども向けイベント「トリック写真を撮りっこしよう」(11月1日)、立命館大学文学部の北岡明佳教授による記念講演会「だまし絵と錯視」(同16日)などのイベントも予定する。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館(11月3日・24日は開館、同4日・25は休館)。入場料は、一般=1,400円、大学生=1,000円、高校生・65歳以上=700円、中学生以下無料。12月28日まで。

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