神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で1月11日、入館者が1000万人を達成した。
2003年2月13日(「デイトブリテン発世界巡回展 ヴィクトリアン・ヌード展」開催中)に500万人、2005年12月13日(「ベルリンの至宝展」開催中)に600万人、2007年12月5日(「失われた文明 インカ・マヤ・アステカ展」開催中)に700万人、2011年3月22日(「大英博物館 古代ギリシャ展」開催中)に800万人、2013年11月28日(「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」開催中)に900万人を達成した同館。今回は開催中の「大英博物館展-100のモノが語る世界の歴史」が最終日となった1月11日に入館者数1000万人を達成し、約2年ぶりのセレモニーが行われた。
同日10時45分ごろから1階ホールで開催された記念セレモニーでは、同館の梶本日出夫館長より、1000万人目を飾った広島市中区在住で広島市立広瀬小学校3年生の森井響くん(9)に、神戸市立博物館図録「コレクションの精華」や常設展示案内「ホンモノに会い行こう 神戸市立博物館で楽しむ歴史と美」のほか、現在開催中の特別展図録や同館オリジナルグッズなどの記念品が贈られた。
母・弘子さん(52)、いとこの八尾麻美さん(26)と一緒に訪れ、同館は初めてという響くんは「1000万人目と言われてびっくりしたがうれしかった」と話し、「お母さんと旅行で来て、昨日は京都観光をした。今日もいろいろな展示物を見るのが楽しみ」と笑顔を見せた。
同館は、神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館が統合し1982(昭和57)年11月3日の「文化の日」に開館。国宝1件21点、重要文化財7件76点を含む約7万点の館蔵品があり、国宝桜ヶ丘銅鐸(どうたく)・銅戈(どうか)群をはじめとする考古・歴史資料、神戸に関する歴史資料、池長孟が収集した南蛮紅毛美術などを中心とした美術資料、南波松太郎・秋岡武次郎が収集した古地図資料などを含む。
今後の予定は、2月6日~3月21日=特別展「須磨の歴史と文化展-受け継がれる記憶-」、企画展「-『四季山水図屏風(びょうぶ)』重要文化財指定記念-太山寺展」、4月9日~5月29日=特別展「我が名はKAKUTEI-若沖、大雅も憧れた花鳥画!?」など。