阪神・淡路大震災の被災経験や生活ノウハウなどを誰でも利用できるオープンデータとして公開するためのイベント「Civic Hack Kobe 2016 Datathon」が4月30日、神戸デジタル・ラボ セミナールーム(神戸市中央区京町)で開催された。
4月14日に発生した熊本地震により避難生活を余儀なくされている熊本地域の人々に少しでも役に立つノウハウを共有しようと、神戸のIT技術者有志が企画した。IT技術者が集まり一日かけて成果物を作り出す「ハッカソン」と同様の手法でオープンデータを作り出す「データソン」として開催され、13人のIT技術や被災体験を持つ市民が参加。結果、約50件のデータが公開された。
発起人の村岡正和さんは「阪神・淡路大震災を経験した神戸だからこそ熊本地震で苦しんでいる方々の力になりたいと考え、急きょ実施したにもかかわらず、多くの技術者に集まっていただき、適切な形でデータを公開できた」と話す。「公開後すぐにデータの一部修正をご指摘いただくこともでき、オープンデータならではの可能性を感じている。今後も多くの方により良いデータを追加いただければ嬉しい」とも。