神戸・元町商店街のはずれに店を構える古書店「honeycomb BOOKS*(ハニカムブックス)」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-362-1583)が8月8日、開店1周年を迎えた。
同店は絵本や料理、手芸、女性エッセーなど女性向けの古書を扱う古書店。オープン当時は600~700冊だったという古本は「今は倍くらいにはなった」(オーナーの佐伯京子さん)という。雑居ビル2階にある9坪の店内では食器やポストカード、アクセサリなど雑貨も販売し、利用客の9割は女性だという。
店名の「ハニカム(「ハチの巣」の意味)」は、もともと「ハチ」や「ハニー」という言葉が好きだった佐伯さん自らが命名。昨年のオープン日も「2008年8月8日は8が3つでハチミツの日」にこだわり、同店のマークには本を読むハチのイラストが描かれている。
同店では「11ぴきのねこシリーズ」「わかったさんのおかしシリーズ」など、幼稚園や小学校などで目にした記憶が蘇るような作品も多く扱う。来店客から「懐かしい」という声が聞こえることも多く、「長い方だと30分から1時間以上も店内で本を見て下さる」という。
オープンからの1年間を振り返り、「オープンしてすぐは知り合いが来店してくれていたが、少しずつ口コミから広がって、初めての方も来店いただけるようになったのがうれしい。辛くなることもあるが基本楽しくのんびりとやっている」と笑顔で話す佐伯さん。「これからはもっとさまざまなイベントや教室、個展などの開催をしていきたい」と意欲をみせる。
今月8日からは「初めてのハニカムバースデー」と題しイベントを開催。ダテカヨコさんやもりかなえさんら作家7人が「ハチ」や「本」をモチーフにした作品を展示販売し、佐伯さんも誕生日をテーマにした本約20冊を集めた。佐伯さんは「今回限定で作っていただく雑貨もあるので、楽しみにしてほしい」と話す。今月25日まで。
営業時間は12時~19時。水曜定休。