神戸ポートタワー(神戸市中央区波止場町5)が10月1日夜、「ピンクリボンフェスティバル」事業の一環でピンク色に染まった。
乳がんの早期発見、早期診断、早期治療のシンボルである「ピンクリボン」。同フェスは8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで1980年代から盛んになり、日本でも2003年から「街」と「人」をコンセプトに開催されている。同タワーでも、同フェスの一環として通常赤色の照明をピンク色にした。
同タワーは通常白熱灯や水銀灯の投光器などを使ってタワー本体の赤色を浮かび上がらせているが、当日は周辺4カ所にサーチライト18台、地上4階屋上にPCターボ24台などを設置。タワー全体にピンクの照明を当てることにより19時~22時の3時間、ピンク色に染めた。
タワー本体に照明を当てるため、この日だけは展望台の中までピンク色に染まる。真っ暗な屋外からピンクの光が差し込む幻想的な雰囲気の中で、デジタルカメラや携帯電話で記念撮影を行う来場客が多く見られた。
ライトアップを知らずに夫と2人で訪れていた神戸市在住の田崎美由さんは「ピンクリボンは素晴らしい取り組みだと思うが、まだ乳がん検診に行ったことはない。なかなか行くきっかけがないが、『きれいなイルミネーション』だけで終わらず、検診に行こうと思います」と話していた。