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神戸で「灘のだんじり祭り」 雨の中5基巡行の最後の年に

篠原の最後の坂の前で地区を超えてだんじりの引き手が集まった

篠原の最後の坂の前で地区を超えてだんじりの引き手が集まった

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 阪神・淡路大震災が起きた翌1996(平成8)年、復興祈願と地域の励ましを込めて合同巡行を始めたのがきっかけで始まった同行事。人と人とのつながりの大切さを継承し、地域の伝統行事として次世代へつないでいく思いを持って続けられてきたが、コロナ禍の影響で延期となり、2019(平成31)年以来5年ぶりの開催となった。

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 当日は、灘区内の「上野」「五毛(ごもう)」「八幡(やはた)」「篠原」「都賀(とが)」の各地区から計5基のだんじりが六甲道南公園に集合。雨の中でも地域を盛り上げるため、鐘や太鼓を鳴らしながら力強く地域を巡行した。

 5基で行われる現行の祭りが終了し、来年からは7基になることを踏まえ、式典も実施。丹本陽(たんもと・あきら)灘区長や歴代の灘地車保存会の議長から、これまで灘のだんじり文化を担ってきた地域の連携に対する感謝の気持ちが表明された。

 篠原地区の地車保存会「篠原厳島神社中老会」の迫田新悟会長は「私にとって、だんじりは5歳から共にある人生のバディのような存在」と話す。「若い人が祭りから意識が離れていきつつあるが、私たちが盛り上げてだんじりの素晴らしさを伝えていきたい」とも。

 灘区では、6月1日の「六甲ファミリー祭り」でもだんじり巡行が行われ、水道筋商店街の中を5基のだんじりが通る。

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