「神戸学校」に文筆家・松浦弥太郎さん-「自立すること」テーマに講演

講演を行う松浦弥太郎さん

講演を行う松浦弥太郎さん

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 フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が4月17日、「暮しの手帖」編集長、文筆家、書店店主の松浦弥太郎さんを迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「自立すること~人生という旅に出よう~」。

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 松浦さんは「暮しの手帖」編集長で、中目黒や南青山で書店「COW BOOKS」を営む書店店主。「今の自分の状況から逃げたい」と高校を中退し18歳で渡米した松浦さんだが、アメリカでの生活は思っていたものとは違い、つらいことの連続だったという。司会者から「夢は?」と尋ねられると、松浦さんは「親孝行したい。両親には心配や苦労をたくさんかけてきたので、幸せな思いをできるようにしてあげたい」と話す。

 2006年に松浦さんが編集長に就任した「暮しの手帖」は1948(昭和23)年創刊の雑誌。「暮らしを美しくするためにどのように工夫をしたらいいか、何を考え、行動したらいいか」(松浦さん)をコンセプトにする同誌。「常にどんなことでもそれを受け取る人が必ずいることを考える。この1ページで誰かが傷つくことはないか、この1ページで人を幸せにできるのかをずっと考えている」とも。

 続く質疑応答では、会場から「感銘を受けた本は?」と問われた松浦さんは「本はたくさん影響を与えてくれるが、どれか1冊と言われたら『高村光太郎詩集』。それまで自分が疑問に思っていたことの答えに近いものがある気がした」と答えた。

 フェリシモが主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で156回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。

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