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神戸・相楽園に「わらぼっち」をまとった冬ボタン-1年の無事願い設置

「わらぼっち」をまとった冬ボタン

「わらぼっち」をまとった冬ボタン

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 神戸市立相楽園(神戸市中央区中山手通5)で現在、「冬牡丹(ボタン)と無事すぎの路」が開催されている。

杉の葉でふいた傘「無事すぎの傘」

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 今年、初めての試みとなる同展。ボタンを県花とする島根県の大根島から10類50本の「寒ボタン」を取り寄せ、稲わらを傘状にした「わらぼっち」や「蛇の目傘」で彩り展示している。

 同展の寒ボタン(別名=冬ボタン)は2季咲き性の変種で人工的に温度調節し冬に咲かせたもの。副園長の徳原廣美さんは「寒い時期にも楽しんでいただくために、冬に咲く珍しい花を取り寄せた。昔は『わら』や『傘』を使ってボタンを風雪から守っていた。現在では品種改良され守る必要がなくなったが、目で見て楽しむために『わらぼっち』などで飾る風習が残っている」と話す。

 期間中、同園では杉の葉でふいた門や傘を通る「無事すぎの路」を設置。徳原さんは「『杉』と『(無事)過ぎ(る)』をかけて作った縁起物。『無事すぎの路』を通ることで、今年1年が無事過ぎるように願いを込めて設置した。『無事すぎの傘』の休憩所でお弁当を食べながらボタンを見ていただければ」とも。

 開園時間は9時~17時。1月16日まで。最終日に展示されているボタンの販売も予定する。

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