諏訪山山ろくにある築70年の個人住宅内に設けられた芸術空間「アートスペースかおる」(神戸市中央区山本通4、TEL 078-242-8770)で現在、企画公募展「表装展」が開催されている。
「本物の掛け軸を見た事がない」という20代参加者がイメージして作ったポップな掛け軸
「見えないものを観る(みる)」をテーマに、20~70代の男女43人の作品100点以上を展示する同展。発案者は、はなおかただおさん。「表装とは?」「間とは?」「掛け軸とは?」「空気とは?」という投げかけに対して参加者が自由に表現することで、「今までに見たことのない表装」が会場を飾る。
会場には、「本物の掛け軸を見たことがない」という20代参加者がイメージして作ったポップな掛け軸や、鏡に映った人を表装する作品、全てのページが表装された本、「震災の夜」と題した作品などが並ぶ。
同ギャラリー代表の所薫子さんは「アマチュア、プロ、若い人から年配の方まで、みんなが同じ土俵に立って今回の作品展を作り上げた。それぞれの持つ個性で互いを刺激し合うことができるのが当公募展の良いところ」と話す。「作品から出るパワーで元気をもらって帰ってほしい」とも。
次回展示公開日は今月15日~17日。時間は11時~18時(17日は17時まで)。