神戸元町商店街の革小物・鞄を中心としたレザー小物店「STUDIO KIICHI(スタジオ キイチ)」(神戸市中央区元町通6、TEL 078-381-6786)が7月31日、1周年を迎えた。
店舗面積は13坪。工房を兼ねた店舗には、ミシン・クリッカー裁断機・刻印器などが並ぶ。「使いやすさを追求しものづくりの本質を見つめた商品制作」をコンセプトに「ALL MADE IN JAPAN」にこだわったデザイン企画、製造、販売を行う。素材として使用する原皮は北海道産ホルスタインを使用。兵庫県たつの市でなめし・染色などの加工を行い、ファスナーなど細部まで日本製にこだわった。
元町で生まれ育った同店代表の片山喜市郎さんは、大学卒業後企業に就職するが「ものづくりが好き」「商売人の息子で商いに興味がある」などの思いで退職。靴づくりの学校に通い、革職人の下で修業した後、独立。「元町商店街の活性化につながれば」と同所に店を開いた。
人気商品は、ユニセックスなオリジナルブランド「KIICHI(キイチ)」のファスナー付きで中に4本鍵を収納可能な「キーケース」(2,800円)、「ミンティアケース」「フリスクケース」(以上1,200円)、「ミニウォレット」(3,800円)など(以上全8色)。神戸・京都の「LOFT(ロフト)」でも取り扱う。
最近、企画担当の山根慎吾さんと共同で20~30代をターゲットにした高品質なメンズライン「ANACHRO(アナクロ)」(=『時代錯誤、手でちまちまと作る』という意味)ブランドを設立。今月から財布の販売を始めた。同ブランドは9月から「sprout haruta factory(スプラウト ハルタ ファクトリー)横浜赤レンガ倉庫店」(横浜市中区)でも販売を予定する。
喜市郎さんは「1年たって、お客さま・同業者・作り手との『つながり』ができた。協力し合って互いを伸ばしていく仲間も増えた。今後は商品のラインアップを増やしていきたい。来店客を呼ぶことで、乙仲通り、元町、モトコーという人の流れを作り、元町を一風変わった商店街にしたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~19時。