神戸・新港第4突堤Q2上屋内の「CAP CLUB Q2」(神戸市中央区新港町4)で8月26日~28日・9月4日、「トルコ音楽」についての講義とコンサートが行われる。主催は「C.A.P.(芸術と計画会議)」(山本通3、TEL 078-222-1003)。
イベント企画者HIROSさん(左)と同団体のディレクター下田展久さん(右)
同イベントは、今年6月から開催されているイベント「世界音楽における即興」シリーズの2回目(1回目=「北インドの古典音楽」)。同シリーズは、さまざまな世界音楽を取り上げ「即興演奏のシステムについて音楽家を招き連続講義を行なった後、本場の音楽家による演奏を堪能する」という趣旨で行う。
8月26日~28日は、「オスマン音楽」とも呼ばれるトルコ古典音楽から現代の「トルコ音楽」について、トルコ人音楽家で音楽講師のアブドゥルラッハマン・ギュルベヤズさんを招き3日間の講義を行う。26日=「トルコにおける音楽とは」(19時~)、27日=「音階とリズム」(19時~)、28日=「長い歌、拍節のある歌」(16時~)。
9月4日は、ゲストに尺八奏者の石川利光さん、レギュラー出演者としてバーンスリー奏者のHIROSこと中川博志さんほか、トルコ出身の音楽家トゥラン・ウルグンさん(カーヌーン、ウード奏者)、アブドゥルラッハマン・ギュルベヤズさん(パーカッション、バーラマ奏者)、セフェル・シムシェイキさん(バーラマ奏者)、トルガ・ウナルディさん(ネイ奏者)を招き「オスマン音楽」・「トルコ音楽」の2部構成でコンサート(19時~)を開く。
今回のイベントを企画したHIROSさんは「日本人は欧米文化には慣れ親しんでいるが西アジア文化については関心が低い。トルコ音楽を専門料理店などで聴く機会はあると思うが、一度、じっくりと本場音楽家の演奏を聴いていただきたい。講義内容を聞いてからのコンサートでは、娯楽や商品としての音楽ではない『表現行為であったころの音楽』に触れることができるはず」と話す。
同団体のディレクター下田展久さんは「これから新しい音楽に挑戦しようとしている若い作曲家や演奏家に参加してもらい、世界音楽からヒントを得たり学んだりして何かを生み出してほしい。学校で習った音楽と相対化して視座を高めることになり、さらにそれが新しい音楽を試していくきっかけになれば」と思いを語る。
講義参加料金は各回1,000円(全回一括2,400円)。コンサート入場料は3,000円(前売り2,500円)。予約・問い合わせは、C.A.P.(Eメール info@cap-kobe.com)まで。