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神戸の専門学校生が参加する短編映画、国際映画祭にノミネート

音響効果スタッフとして参加した講師の飯嶋慶太郎さん(左)と学生たち

音響効果スタッフとして参加した講師の飯嶋慶太郎さん(左)と学生たち

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 8月1日よりスイスで開催されている「第65回 ロカルノ国際映画祭」の「国際短編コンペティション部門」に神戸電子専門学校(神戸市中央区北野町1)の学生らがスタッフとして参加した短編映画「solo」がノミネートされた。

同校の学生による効果音の録音風景

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 同作品は、アニメーション番組「しまじろうのわお!」(テレビ東京系)の演出などを手掛ける気鋭の若手監督・米澤美奈さんによる10分46秒の短編映画。主演は赤澤ムックさん、音楽は渡邊崇さん。同映画祭は、カンヌ・ベルリン・ベネチアと並び、世界四大映画祭に数えられるもので、過去の開催で女性監督としては初めてのノミネートとなる。

 同校は1958(昭和33)年の創立以来、50年以上にわたって産業界に専門職業人を輩出。校名に冠した電子から連想される電子、IT系の分野にとどまらず、ゲームソフト、グラフィックデザイン、アニメ、サウンドなど幅広い領域でのクリエーターを育成している。

 今回、同作品音響効果スタッフとして、サウンドデザイン(整音)を同校サウンドクリエイト学科講師の飯嶋慶太郎さん、フォーリー(効果音)を同学科の川嶋輝久さん(当時2年生)、アシスタントには、同学科の佐藤尚人さん(同)のほか5人(当時1年生)が参加。講師と卒業生、学生ら合わせて4人が今月6日から会場入りし、各賞発表の今月11日まで現地に滞在する。

 飯嶋さんは「学生たちは音のない映像を見て、自らイメージした音を丁寧につけて(録音して)いる。アイデアにあふれる彼らが音づくりをした映画が、世界の方々に鑑賞され評価を受けるのは素晴らしいこと」と話す。「学生のうち2人は今回の参加に合わせてパスポートを申請。初めての海外旅行が国際映画祭の出席と貴重な体験になる。これからも、より大きな目標を掲げてクリエーターとしての道を歩んでほしい」とも。

 今回のノミネートにより、同校講師や学生らが関わった映画が、2010年のベルリン、カンヌの両国際映画祭、2011年のベネチア国際映画祭に続き、わずか3年で世界四大映画祭全てにノミネートされたことになる。

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