神戸ポートピアホテル(神戸市中央区港島中町6)内のポートピアギャラリー(TEL 078-303-7373)で10月16日、洋画家・石阪春生さん初の「墨彩戯画」展が始まった。
「女のいる風景」作品を描く洋画家・石阪春生さんは1929(昭和4)年神戸生まれの83歳。1951(昭和26)年に関西学院大学卒業後、洋画家・小磯良平に師事し、1958(昭和33)年新制作展に初入選。京都市立芸術大学・神戸大学工学部の講師やNHK朝の連続ドラマのタイトル画制作などを務める。2006年には「神戸市立小磯記念美術館」で特別展を開催。同年「紺綬褒章」を受賞。現在は新制作協会会員。
「80歳を越えた時、何か新しいことをしてみたいという気持ちになった」と話す石阪さん。長年、西洋油彩を描き続けていた石阪さんが墨と和紙に出合い、新しい技法の「墨彩戯画」を描き始めたという。今回は、2009年~2012年までの作品71点を展示販売。サイズは2号~40号で、価格帯は5万5,000円~63万円。「女のいる風景」や「猫」、静物画、抽象画のほか、「望」「花」「彩」などの文字をモチーフにした作品を出展する。
石阪さんは「墨と和紙との出合いはとても新鮮で今までにない世界であった。形のないものや形のあるもの、文字などを描いてみたが、一筆ごとに瞬時に変化する画面空間は魅力的」と話す。
開催時間は10時~19時。入場無料。今月28日まで。