神戸・鯉川筋にあり国産ワインにこだわる酒販店「酒商熊澤」(神戸市中央区北長狭通4、TEL 078-333-0087)が2月14日、1周年を迎える。
日本のワインが大好きで、勤め人時代から各地のワイナリーにボランティアへ行ったり、SNSで知り合った仲間とワインイベントなどを主催したりしていた店主の愛子さん。「海外のワインはいい店もたくさんあるが、日本のワインが手軽に飲める店は少ない。国産ワインにも素晴らしいものがあることを、造り手の思いごと伝えたい」と同店をオープン。気軽に酒を楽しんでもらえるよう約10席の立ち飲みコーナー(タチノミ部)を1階に併設。2階の飲食店には購入した酒を持ち込めるサービスも用意する。
メニューには、「熊澤名物 ワイン屋のたくあん」(200円)、「熊澤のポテサラ柚子わさび風味」「関東風甘辛卵焼き」(以上350円)、「丸ごと玉ねぎのバター蒸し」(480円)など、国産ワインに合うおばんざいをそろえる。中には、「紅ズワイガニとリンゴとアボカドのクリームチーズあえ」(350円)など、特定の国産ワインに合わせるために考案したものも。
タチノミ部でグラスで提供する酒には、同店向けに瓶詰めされたワイン「重川(おもかわ) おりがらみ」や同店のたくあんに合う「勝沼新鮮組ベリーA」(共に500円)、「蒼空(そうくう) 美山錦純米」(420円)などの関西を中心にそろえる日本酒、「富士桜高原 チョコレートウィート」(750円)などの日替わりで提供している生だるクラフトビールなどがある。
1周年を記念して12日~14日、「感謝の気持ちを込めた」サンキュードリンク(390円)を日替わりで、普段は開けられないワインや未発売のワインもバイザグラスで用意する。
「『他の店がしていないことをしよう』ではなく、『自分の大事な友人、尊敬している人、大事にしている人(の造っているもの)を少しでも分かってもらえれば』と思って1年間やってきた」と愛子さん。「日本の文化である日本の醸造酒をもっと若い人に楽しんでもらいたい」とも。
営業時間は15時~23時。日曜定休。