「みなとこうべ海上花火大会」が8月3日、神戸港一帯で開催された。神戸港(新港第1突堤からメリケンパーク沖の台船上)から1時間に約1万発打ち上げられた花火が夜空を彩った。
企業サポーターと個人サポーターの協賛により開催される同大会は、今回で43回を数える神戸の夏の風物詩。観覧場所となったメリケンパーク、中突堤、高浜岸壁・ハーバーランド、新港第1突堤~第4突堤、ポーアイしおさい公園、ポートアイランド北公園、兵庫ふ頭には、浴衣姿のカップルなど多くの来場者が訪れた。今年の来場者数は28万6700人(神戸市発表)。
今年はテーマを「心・こうべ・ココロ~過去・いま・ミライをつなぐ色~」とし、6つのシーンを展開。東日本大震災からの復興を願うフェニックス(不死鳥)をモチーフにした花火や神戸ポートタワー開業50周年祝う花火などが打ち上げられ、大会フィナーレでは歓声とともに拍手が沸き起こった。
同大会は1971(昭和46)年にポートアイランドのコンテナバースで花火を打ち上げたのが1回目。それ以前も神戸での花火大会の歴史は古く、1933(昭和8)年ごろから湊川公園(兵庫区)、須磨浦海岸(須磨区)、王子公園(灘区)などで開催され、1970(昭和45)年に現在の神戸港開催に落ち着いた。当時の打ち上げ数は400発だったという。