神戸ハーバーランドのumie(神戸市中央区東川崎町1、TEL 078-362-1131)センターストリートで11月2日、通行人にまぎれた神戸市室内合奏団が突然演奏をする「フラッシュモブ」が行われた。
同合奏団が所属する公益財団法人神戸市演奏協会による初の試みで、「神戸のまちをステージとして日常的に市民や観光客が文化芸術に触れる環境づくりを進めよう」と企画した。同日13時と14時の2回、約10分間にわたり予告無しで行われた。
3連休の中日、親子連れでにぎわう中、副主席の井上隆平さんが突然バイオリンをケースから取り出し、ソロで演奏。通行人の歩みが止まる中、曲の進行にあわせて、少しずつバイオリン奏者が登場し、ついには9人に。その後、ビオラやチェロ、コントラバス奏者も増え、最終的に16人で軽快な演奏を披露。パートごとに動きを付けて演奏する姿に、徐々に人だかりができ、同合奏団の名前の入った垂れ幕が広げられてパフォーマンスは終了した。
「初めての試みなのでどうなるかと緊張していたが、途中からお子さんが音楽に合わせてぐるぐる回っている姿を見て手ごたえを感じた」と井上さん。「神戸市各地で演奏しているが、これを機会に私たちの活動にも興味をもっていただければ」とも。
同合奏団は、12月5日19時から神戸新聞松方ホールで定期演奏会を開く予定。一般・前売り=2,700円(当日=3,000円)、大学生以下・前売り・当日共=1,000円。問い合わせは神戸市演奏協会(TEL 078-361-7241)まで。