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神戸の製菓専門学校生、ゴッホやホドラー名画を砂糖細工の点描で再現

グラスロワイヤルの点描画で再現した作品を制作した学生たち(左から、本田智也さん、中浜友徳さん、沼田直樹さん)

グラスロワイヤルの点描画で再現した作品を制作した学生たち(左から、本田智也さん、中浜友徳さん、沼田直樹さん)

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 2月28日に開催された神戸国際調理製菓専門学校(神戸市中央区栄町通3)の卒業創作展で、ゴッホやホドラーの名画を砂糖細工の点描で再現した作品が公開された。

作品の微妙な色彩をグラスロワイヤルの小さな点で再現

 神戸市立博物館(京町)で開催中の「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで-」と同校によるタイアップ企画で制作された同作品。同校の製菓スペシャリスト本科2年生3人が、展覧会に展示されている作品の中から最も印象に残ったという3作品を選び、グラスロワイヤル(卵白に粉糖を加えて練った砂糖生地)の点描画に初挑戦した。

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 フィンセント・ファン・ゴッホの「サント=マリーの白い小屋」は中浜友徳さん、フェルディナント・ホドラーの「ケ・デュ・モンブランから見たサレーヴ山」は本田智也さん、同「日没のマッジア川とモンテ・ヴェリタ」は沼田直樹さんが担当。それぞれ約2週間かけて、縦50センチ×横63センチのキャンバスに描き完成させた。3人は食紅で色付けした10~20色のグラスロワイヤルを並べ、作品の微妙な色彩を小さな点で再現したという。

 中浜さんは「図録を見て最初に目に入ったのがゴッホの作品だった。この作品を完成させる過程で努力と集中力を身に付けることができたと思うので、就職したときに役立てたい」と話す。

 本田さんは「色調が柔らかい作品を選んだが、同系色が多かったので色の変化に苦労した。今回のコツコツやっていくという経験をお菓子の業界で生かせたら」と話す。

 沼田さんは「風景画が好きで、ホドラーの作品の中から特に立体感のあるものを選んだ。作品に向かい合う中で、こんなに多くの点の数を描くのは不可能じゃないかと思うこともあったが、徐々に立体感が出てきて作品が完成に近づいていった。ケーキなどを作り上げるのと同じで、時間をかけて努力することが大切だと感じた」と話す。

 3人の担任を務める講師・船引美希さんは「お菓子を作るときは、絵をたくさん見なさいと師匠から言われたことがある。絵からは、バランスや色彩感覚などいろんなことが得られたと思うし、今回の挑戦を今後のパティシエとしての活動に生かしてほしい」と話した。

 当日は、同展開催を記念して同校生が作ったスイスの伝統菓子「シュヴァイツ」も20個限定で販売され、午前中には完売した。