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神戸市立博物館で「チューリヒ美術館展」-日本・スイス国交樹立150周年で

神戸市立博物館で開催されている「チューリヒ美術館展」の様子

神戸市立博物館で開催されている「チューリヒ美術館展」の様子

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で1月31日、日本とスイスの国交樹立150周年記念「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで-」が始まった。

会場の様子

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 スイスのチューリヒ美術館が所蔵する10万点以上の所蔵品の中から、世界屈指の近代美術コレクションを日本で初めて紹介する同展。モネ、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ダリ、シャガールなど、印象派からシュルレアリスムまで近代美術史を彩る巨匠など34作家の作品74点(うち58点が初来日)が一堂に会する。スケッチや習作はほとんどなく、「すべてが代表作」といえるラインアップで、中でも最大の注目作は初来日となる縦2メートル×横6メートルにおよぶクロード・モネの大作「睡蓮(すいれん)の池、夕暮れ」。そのほか、セガンティーニ、ホドラー、ヴァロットン、クレー、ジャコメッティなどスイスにゆかりの深い画家たちの作品も展示する。

 先に国立新美術館(東京都港区)で開催された同展には30万人以上が来館し話題を集めた。神戸でも、同作品を巨匠のコーナー8章のほか、時代のコーナー「ポスト印象派」「ナビ派」「表現主義」「フォーヴィスムとキュビスム」「抽象絵画」「シュルレアリスム」の全14章に分けて公開する。

 作品は、チューリヒ美術館の初代館長をモデルに描いたエドヴァルド・ムンクの「ヴィルヘルム・ヴァルトマン博士の肖像」(1923年)をはじめ、フェルディナント・ホドラーの「遠方からの歌」(1917年頃)、オーギュスト・ロダンの「殉教の女」(1885年)、アンリ・ルソーの「X氏の肖像(ピエール・ロティ)」(1906年)、パブロ・ピカソの「ギター、グラス、果物鉢」(1924年)、ピート・モンドリアンの「赤、青、黄のあるコンポジション」(1930年)など。音声ガイドプログラムの語りは声優の江原正士さんが務め、展覧会サポーターの黒柳徹子さんも登場する。

 30日に行われた開会式では、主催者である久元喜造神戸市長、梶本日出夫館長をはじめ、チューリヒ美術館のクリストフ・ベッカー館長、スイス大使館駐日スイス大使のウルス・ブーヘル閣下らがテープカットを行った。久元市長は「この展覧会は昨年から展開している日本とスイスの国交樹立150年記念事業の一環として実施され、その最後のステージを飾るイベントとして開催する。ヨーロッパを代表するチューリヒ美術館の作品が紹介されており、とても興味深い内容になっている。ぜひ、たくさんの皆さんにお越しいただければ」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜は19時まで)。月曜休館(5月4日は開館)。入館料は、一般=1,500円、高大学生=1,100円、小中学生=600円ほか。5月10日まで。

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