神戸でアトリエ生徒作品展-「グワッシュ画」中心に80点展示

アトリエ・バード代表のバード加代子さん

アトリエ・バード代表のバード加代子さん

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で3月17日、企画展「アトリエ・バード『画家達の集い』展」が始まった。

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 同展は、アトリエ・バード(相生市)主宰のバード加代子さんと同アトリエの生徒27人が約80点の作品を展示するもので、作品は「デッサン」「ボタニカルアート」「グワッシュ画」の3種類。同館1階のエントランス部分には4B、5B、6Bの鉛筆を使って描かれたバードさんの作品「華迷路」が展示され、ガラス張りの同館は外から見てもいつもとは違う雰囲気を醸し出している。

 メーンで展示される「グワッシュ画」とは、油絵ではなくアクリル画でもない独特の風合いを持った水彩画の画材を用いて描かれた絵画。「透明水彩」「不透明水彩」に大別される水彩画だが、「グワッシュ画」は技法の幅が広く油彩のように重ねることもできる不透明水彩で描かれたものを指す。バードさんは「グワッシュ画はまだメジャーではなく、ひっそりと目立たないが、発色はパステルの美しさを持つ。淡彩画と混ぜることは以前からあったが、グワッシュ画だけを確立させるのは最近の出来事」と話す。

 同展開催に当たり、生徒から初心に返ることの大切さを教えられたと話すバードさん。「絵を教え始める時、経験豊富な大人にスタートラインに立ってもらうのが難しい事を痛感した。だが、やる気になれば年齢や性別は関係ない。『感動を与える』のではなく、『感動できる心』を持つことが大切」と心境を語る。「この企画展はアトリエを開いてから2年間の集大成ともいえるもの。生徒の皆さんがグワッシュ画を熱心に学び、結果を出せる実力をつけたからこそ開催することができた」とも。

 同アトリエについては、「生徒の皆さんの時間、お金、エネルギーを投資していただくので、伸び伸びとそれぞれの個性を伸ばせるようにしたい。生徒の皆さんがワクワクして、また描きたいと思ってもらえるような教室になれば」と意気込みを語る。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。4月5日まで。

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